【2025年最新版】秋田県のおすすめ日本酒！初心者でも飲みやすい甘口・辛口を徹底紹介

どうも、ほろらん です！

日本酒に興味はあるけれど、「甘口と辛口の違いって？」「秋田の日本酒はどれを選べばいいの？」と迷った経験はありませんか？

この記事では、そんな疑問を解消するために、秋田県で人気の日本酒を”甘口”と”辛口”に分けてわかりやすく解説します。

この記事を読み終える頃には、自分に合った秋田の日本酒がハッキリわかり、迷わずに一本を選べるようになるはず！

今回の記事では、
秋田の甘口・辛口の特徴、選び方、そして本当におすすめできる銘柄をランキング形式で解説します。

秋田の日本酒が選ばれる理由

秋田県は「日本三大美酒県」のひとつとして知られ、全国の中でも特に日本酒づくりが盛んな地域です。

秋田のお酒が選ばれる理由には、自然環境・酒米・技術のすべてが揃った“日本酒に理想的な土地”であることが挙げられます。

ここでは、秋田の日本酒が愛され続ける理由と、そのおすすめポイントをわかりやすく紹介します。

酒どころにふさわしい「きれいな水」

秋田の日本酒が美味しい最大の理由は、豊かな水にあります。

白神山地や鳥海山をはじめとする山々から流れる伏流水は、やわらかく澄んだ性質が特徴。

この水が繊細で雑味のない日本酒を生み出し、甘口ならふんわりとした優しい味わいに、辛口ならキレと透明感のある仕上がりになります。

酒米の名産地としての実力

秋田県は、酒米づくりでも全国トップクラスの実力を誇ります。

特に「秋田酒こまち」や「美山錦」といった高品質な酒米は、全国の酒蔵からも評価が高く、秋田の日本酒に豊かな香りと深い味わいをもたらしています。

これらの酒米は、米の中心にある“心白（しんぱく）”が大きく、雑味の原因になりにくいのが特徴。さらに、秋田の気候は昼夜の寒暖差が大きく、良質な米が育ちやすい環境が整っています。

そのため、甘口ならふくよかでやさしい甘みが引き立ち、辛口なら米の旨みを残しつつスッキリとした仕上がりに。

「米どころ秋田」だからこそ生まれる、味のバランスの良さと香りの豊かさが、多くの日本酒ファンを惹きつけています。

伝統×技術が融合した酒蔵の存在

秋田県には百年以上続く老舗から、革新的な醸造に挑戦する新鋭まで多くの酒蔵が点在しています。

職人の丁寧な手仕事を守りながらも、低温発酵や独自酵母の使用など、最新技術を取り入れて品質向上を続けているのも魅力。

この「伝統の深み」と「新しい味わいの挑戦」の両方が楽しめることが、秋田の日本酒がファンを増やしている理由です。

甘口・辛口どちらも層が厚い

秋田の日本酒は、甘口・辛口のどちらもレベルが高く、味の幅がとても広いのが特徴です。

甘口は、やさしい香りと口当たりの良さが際立ち、「日本酒があまり得意じゃない…」という人でもスッと楽しめるものが多め。

一方で辛口は、秋田ならではの澄んだ水を活かしたクリアな味わいが魅力で、料理の邪魔をしない“食中酒”としても抜群の存在感を発揮します。

いずれのタイプも、「飲みやすいのに個性がある」という絶妙なバランスが取れているため、自分好みの一本を見つけやすいのが秋田の日本酒の大きな魅力です。

まずは知っておきたい甘口と辛口の違い

日本酒にはよく「甘口（あまくち）」と「辛口（からくち）」という表現があります。味の方向性をざっくり示す便利な言葉ですが、「糖分の量」「酸度」「アルコール度数」などで決まります。

ここでは、初心者でもわかるように簡単に違いを説明します。

甘口とは？

甘口の日本酒は、飲んだときに甘みを強く感じるタイプのことを指します。

これは、発酵で使いきれずに残った糖分（＝残糖）が多いため、口に含むとまろやかで柔らかい印象になります。

辛口とは？

辛口は、甘みが少なくキレのある味わいが特徴です。発酵がしっかり進んで糖分が少なくなるため、すっきりした後味になります。

秋田のおすすめ甘口日本酒ランキング

第一位　陽乃鳥（ひのとり）

堂々の第一位は、、新政酒造さんが手がける「陽乃鳥（ひのとり）」です。

全国的にも珍しい“貴醸酒”という特別な製法で造られ、まるでデザートワインのような濃厚な甘みと、柔らかな酸味のバランスが際立った一本です。

口に含んだ瞬間に広がるとろりとした質感は、この銘柄ならではの贅沢な印象を与えてくれます。ただ甘いだけでなく、6号酵母由来の上品な酸味が全体を引き締め、後味のキレを生み出している点も魅力です。

新政酒造は、秋田の地で150年以上続く老舗蔵ですが、現在は“伝統酵母の復権”や“木桶仕込みの再評価”といった革新的な挑戦を続けることで知られています。

陽乃鳥もその流れの中で誕生した銘柄で、過去に一度低迷した新政酒造が再び羽ばたく願いを込めた名前がつけられています。

流通量が少ないためやや入手困難ではありますが、手に入る機会があればぜひ味わってほしい一本です！

第二位　花邑（はなむら）

第二位は、両関酒造さんの「花邑」です。花邑は、華やかな香りと上品な甘味、そして透明感のあるジューシーな味わいで全国的な人気を獲得した一本です。

フルーティーで飲みやすく、甘口寄りの酒質でありながら、後味にほどよいキレがあり、初心者から日本酒好きまで広く支持されています。

造り手である両関酒造は、明治7年（1874）に湯沢の豪雪地帯で創業した老舗蔵。母屋と4つの内蔵は国の登録有形文化財に指定され、今なお現役で使用されています。

もともとは地元向けの酒が中心でしたが、十四代の高木酒造から酒米「雄町」「陸羽田」の仕込みと「花邑」という銘を託されたことが転機となりました。両関の技と他蔵の知見を融合させて生まれたのが、この花邑シリーズです。

現在は、愛山・山田錦・酒未来・雄町・秋田酒こまちなど多様な酒米でバリエーションを展開し、どれもフルーティーで上質な甘味が魅力。秋田酒の中でも“華やか系”の代表格といえる存在です。

第三位　雪の茅舎（ゆきのぼうしゃ）

第三位は、齋彌酒造店さんの「雪の茅舎」です！

雪の茅舎は、華やかな香りとみずみずしい飲み口、そして雑味のない透明感が特徴の人気銘柄です。香り高い吟醸酒から、酸と旨味のバランスに優れた山廃仕込みまで幅広く、秋田の酒らしい“上品で洗練された味わい”が楽しめます。

造り手の齋彌酒造店が、雪景色を象徴する「雪の茅舎」を主力銘柄として掲げるようになったのは平成年間のこと。この銘柄を全国区へ押し上げたのが、山内杜氏出身の名杜氏・高橋藤一氏です。

“櫂入れをしない・濾過をしない・加水をしない”という独自の「三ない造り」を徹底し、その丁寧な吟醸造りがNHK『プロフェッショナル』でも紹介され、大きな転機となりました。

伝統を守りながら革新を続ける姿勢が、雪の茅舎の洗練された味わいを生み出しています。

第四位　角右衛門（かくえもん）

第四位は、木村酒造さんの「角右衛門」です！

角右衛門は、穏やかなフルーツ香と雑味のないスッキリした味わいが魅力の食中酒タイプ。シリーズの中でも特に人気の「純米吟醸 一穂積」は、軽やかな酸が心地よく、どんな料理とも合わせやすいバランスの良さが特徴です。

造り手の木村酒造は、1615年に豊臣家重臣・木村重成の子孫によって創業された歴史ある蔵で、全国有数の豪雪地帯・湯沢を拠点に酒造りを続けています。

雪解け水に恵まれた仕込み水と、地域で育つ良質な酒米を使い、長い歴史で培った手造りの技を大切にしながら、現代の味わいに合った澄んだ酒質を生み出しているのが角右衛門シリーズの魅力です。

第五位　春霞（はるかすみ）

第五位にランクインしたのは、栗林酒造店さんの「春霞」です。

春霞は、やわらかな香りと透明感のある味わいが魅力の“食中酒向け”銘柄です。特に人気の「春霞 Black」は、袋吊りで丁寧に搾られた雑味のない純米大吟醸で、華やかな香りときれいな旨味、スッと消える後味が特徴。

栗林酒造店は、秋田県六郷村（現・美郷町）で創業した歴史ある蔵で、名水の町として知られる地域の地下25メートルから汲み上げる軟水を仕込みに使用。

地元で育つ酒米「美郷錦」を中心に、9号系酵母を組み合わせ、香りと味わいのバランスが取れた穏やかで飲み飽きしない酒を目指しています。

銘柄名「春霞」は、謡曲『羽衣』の一節に由来し、春の霞のようにやさしく寄り添う味わいを表現した一本です。

秋田のおすすめ辛口日本酒ランキング

第一位　No.6（ナンバーシックス）

第一位は、、新政酒造さんの「N0.6」です！とても有名な銘柄なので知っている人も多いかもしれません。

口に含むと、白ワインを思わせる濃密な甘みとキレのある酸が鮮やかに広がり、微発泡のピチピチとした質感がフレッシュさを際立たせます。

苺や桃を思わせる果実香と、６号酵母らしい米の旨みがしっかりと感じられ、“クラシック×モダン”という新政の現在地をよく表しています。

最上級の「X-type」、上級の「S-type」、定番の「Regular」と、三種類で個性が異なるのも面白く、飲み比べるほどに設計思想の違いが体感できる一本です。

第二位　亜麻猫（あまねこ）

第二位は、新政酒造さんの「亜麻猫」です！

果実のようにみずみずしい甘みと、キレのある酸味が鮮やかに広がるジューシーな味わい。乾いたスポンジが水を吸うように、すっと五感に馴染む心地よさがあります。

この酒の革新性は、焼酎づくりで使われる白麹を日本酒に共用した点にあり、乳酸添加を行わない生酛造りと掛け合わせることで、従来にない味わいを実現しました。

発売当初から大きな話題を呼び、「Private Lab」シリーズとして今なお試行錯誤を続ける進化型の銘柄です。

使用米はあきた酒こまち、酵母は６号。「亜麻猫スパーク」の爽快な活性版や、よりやわらかな「中取り」など派生も魅力で、幅広い表情を見せてくれるお酒です。

第三位　天蛙（あまがえる）

第三位は、新政酒造さんの「天蛙」です！

カルピスソーダのような甘酸っぱさに軽い発泡が重なり、思わず笑顔になるような軽快さが特徴。低アルコールらしくスルスル飲める一方、味わいの奥には生酛造りならではの旨みも感じられます。

生酛造り・10％未満の低アルコール・瓶内二次発酵・薄にごりという難度の高い設計をあえて選んだ、挑戦的な「Private Lab」シリーズの一本。生産量が少なく、シリーズ内でも特に手に入りにくい“レア酒”として知られています。

涼しげなブルーのラベルも印象的ですが、瓶内に活性酵母が多く残っているため、開栓時は“怒りの蛙現象”と呼ばれる噴き出しに要注意。しっかり冷やしてからゆっくりと楽しみたい一本です。

第四位　まんさくの花（まんさくのはな）

第四位は、日の丸醸造さんの「まんさくの花」です。

軟水ならではのやわらかな口当たりと、丸みのあるやさしい旨みがじんわりと広がり、落ち着きのある上品な味わいを楽しめます。

元禄2年創業の老舗ながら、タンクごとに酒米や造りを変える実験的な姿勢を持ち、一切ブレンドしない“シングルモルト的な日本酒”も造る探求心あふれる蔵元です。

最大の特徴は1年以上の低温瓶貯蔵。ゆっくりと熟成することで雑味が消え、すみずみまで澄んだ旨みが育ちます。「純米大吟醸 まんさくの花」は山田錦を45％まで磨き、香りと旨みが美しく調和した、食事にも寄り添う品格ある一本です。

第五位　福小町（ふくこまち）

第五位にランクインしたのは、木村酒造さんの「福小町」です。

やわらかな甘みとほどよい酸が心地よく調和し、ふわりと花の香りが広がる、親しみやすい味わいが魅力です。

1625年創業の歴史ある蔵で、小野小町ゆかりの地名が銘柄の由来。秋田県産米と山田錦を使い、軟水で仕込むことで、優しく丸みのある口当たりに仕上がっています。

華美ではないものの、毎日の食卓にそっと寄り添ってくれる安心感があり、飲み飽きしないタイプ。吟醸酒は軽く冷やして爽やかに、純米酒は燗でふくよかに。温度で表情が変わる懐の深い一本です。

まとめ　秋田の日本酒から自分に合う一本を見つけよう！

秋田には、全国でもトップクラスの実力を持つ酒蔵が揃っており、日本酒ファンからも高い評価を受けています。

今回紹介した銘柄は、どれも秋田らしいキレイな酒質・柔らかな旨味・豊かな香りを楽しめるものばかりです。

また、甘口・辛口の違いだけでなく、日本酒度や酸度のバランス、造りの特徴によって味わいが大きく変化するのも秋田の日本酒の魅力です。

フルーティーなタイプから食中向けの辛口まで幅広く、初心者から日本酒好きまで楽しめるラインナップが揃っています。

今回記事で紹介した銘柄だけでなく、秋田県にはたくさんの種類の日本酒があります。気になる銘柄をいくつか飲み比べてみるのがおすすめです。きっと自分のお気に入りの一本に出会えるはずです！